私というものの本質に気づかない時、私は生身の人間であるということがデフォルトのままになっていると、常に未来について悩んだり不安を抱えています。
または、過去について後悔したり「過去がこうだったからもう無理だ」と何かを諦めたりを繰り返してきただろうと思います。
でも本当はそうではありません。
常にここには“今”しかないんです。
「時間」という概念が私たちの世界にまとわりついているため、過去ー現在ー未来にと一直線に繋がっている「ように感じます」。
本当は過去も未来も全く関係ないのです。
でもなぜ一直線に繋がっていると思ってしまうのでしょうか?
そうなんです、思ってしまってるという思考もまた原因です。
思考というのはこの世界をスムーズに物事が成り立っているように見せるために私たちに備わっているシステムのようなものです。
思考は意味づけを得意とします。
それを私たちは無意識に採用しているのでなんの違和感もなく時間の概念に流されていきます。
「あの時あーだったから今うまくいかない」
「あの時もっとこうしていればこんなことにはならなかった」
「今がこうだからこのままじゃ希望の仕事につくことができない・結婚できない・自立できない」
理由をつけて現状を判断したがるのが思考です。
でないと思考は自分のいる意味を失うからです。
システムは私たちの本質ではありません。
「今」には何もないんです
思考は私ではないのでその関連ずけを気づいた時点ですぐにやめるべきです。
何も繋がっていないのです。
後悔や期待、不安、恐れなどは今この瞬間には本当は存在していません。
そう思っている思考があるからそれに関連ずけた新たな思考がやってきて繋がっていくように見えるのです。
今に集中してみてください。
今には何もないことがわかると思います。
後悔や期待や不安絶望恐れは過去・未来、それを意識した瞬間に生まれるものであって私そのものではないし、本当はそれらは存在すらする必要のないものだと気づくはずです。
一つ注意していただきたいのは思考を排除しようと頑張らないことです。
自分は思考を排除することができないから何も変わらず幸せになれないなどと考えないでください。
はっきり言って思考は無くなりません。
どんな偉い人でも悟った人でも思考はあります。
何が違うかというと思考に飲まれず思考と私を分離させているか、ということです。
これは私とは関係がいないことだと、浮かんできた思考を流してあげるのです。
自分の叶えたい願いを阻んでくる思考が出てきてもそれは本当の私ではないので何も関係がない、全く問題はありません。
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